ピストルズはロンドンパンクの革命児で、ロンドンパンクを世間に認識させたのに対し、ロンドンパンクというものを定着させ、世界中に広めたのはこのクラッシュだろう。社会や政治に対する鋭い批評を込めたその歌詞内容により、失業率の高い経済状況や社会などでの影響により、あらゆる面で閉塞的だったイギリスに対して「闘争」を求め、そして若者は大いに賛同した。ピストルズは何もかも壊してしまえという、「破壊の為の破壊」だったが、クラッシュの場合はこれと対照的で、今の現状を破壊し良い未来へ導こうといった「希望の為の破壊」といった感じだろう。「みんなが本気で変わるんだと信じれば、必ず実現する」と言ったのは、実はジョー・ストラマー。『はじめに』を読んだ人ならピンッときたと思うが、管理人もジョーという人間に魅せられ、かなり影響を受けた一人である。クラッシュはアルバムを出すごとに、スタイルとしてのパンクではなく、精神性を重視した「スピリットとしてのパンク」を表現し始めた。クラッシュはパンクバンドではあるが、パンクロックだけをやるわけではないという事でもある。そういった事から、ただのパンクバンドではなく、音楽性も高いパンクバンドになっていったわけである。残念ながら、このクラッシュの中心人物のジョー・ストラマーは、2002年12月22日に自宅で不意の心臓マヒにより急死してしまった。享年50歳。ジョーは亡くなってしまったが、ジョーの残した曲と魂は永遠のものだ。
| DISC REVIEW | |
|---|---|
| 1st【The Clash】 | 1977年 |
邦題は【白い暴動】クラッシュの根底が完全に表現されていて、パンクの精神論に多大なる影響をもたらしたロックの歴史の中で非常に重要なアルバム。このアルバムの収録曲は多くの様々なアーティストにカウ゛ァ―されている。 採点 xx点 オススメトラック ? | |
| 2nd【Give 'Em Enough Rope】 | 1978年 |
邦題は【動乱(獣を野に放て)】イギリスチャートで2位を記録した。社会批判的な歌詞は変わっていないのだが、サウンドが物足りなくて早くも賛否両論を呼んだアルバム。ドラムのトッパー・ヒ−ドンはこのアルバムから参加している。採点 89点 オススメトラック 1、2、3、8、10 | |
| 3rd【London Calling】 | 1979年 |
間違いなくクラッシュの最高傑作。曲の良さはもちろんだが、ジャケットのカッコ良さも含めてロック好き一人に1枚のアルバム。レゲエ、ロカビリ、ジャズなど多種多様で音楽的要素満載。M1の「London Calling」を聴いてると妙に興奮してしまう。採点 93点 オススメトラック 1、2、4、10、12、17 | |
| 4th【Sandinista】 | 1980年 |
全36曲、144分の大作。LPでは3枚組。「自分達が負ける事がわかっていても、闘うんだ」という歌詞がカッコ良くて切ない「Rebel Waltz」が印象的。パンクロッカー、ジョー・ストラマーらしさが一番良く表れているアルバムと言える。 採点 xx点 オススメトラック ? | |
| 5th【Combat Rock】 | 1982年 |
M3「Should I Stay Or Should I Go?」とM4「Rock The Casbah 」の大ヒットで、アメリカで成功した唯一のロンドンパンクバンドとなった。このアルバム発売後、ミックは新バンド結成の為に脱退したので、これが実質的なラストアルバムと言える。 採点 xx点 オススメトラック ? | |
| 6th【Cut The Crap】 | 1985年 |
トッパーも抜けた状態で作られ、自他共に認める、とにかく評判悪いラストアルバム。ジョーが「あのアルバムはなかった事にしてくれ」と言うほど完成度が低い。全体的に中途半端な感じがするアルバム。ミックとジョーあってのクラッシュだなと印象付けた1枚。採点 xx点 オススメトラック ? | |