IAN CURTIS(JOY DIVISION)
イアン・カーティス (ジョイ・ディウ゛ィジョン)


ロック伝説 7、 ロック史上、最も悲しみに満ちた男

パンクシーンが盛り上がってきた70年代後半当時、イギリスのロックシーンにパンクとは違う空前絶後の影響を与えたジョイ・デウ゛ィジョン。キュアーなどのビッグ・バンドもジョイ・デウ゛ィジョンのサウンドを目指し、数多くのバンドに支持され、普通なら華やかなロックスターになるはずなのだが、イアン・カーティスの陰鬱な世界観はバンドのイメージをカルト的な方へ持っていってしまった。今回はそのイアン・カーティスについて。

イアン・カーティスの歌詞というのを一言で現せば、絶望へまっしぐらという表現がピッタリ。個人的な恐怖とか孤独などを感じたままに、思ったままに表現している。その内容、曲の雰囲気から「暗い」とか「無気味」とか、そういう事を言う人がいるのは仕方ないと思うが、でもそれはイアンの事をわかってない人だと思う。感受性が人一倍強いイアンは時代の絶望と腐敗を誰よりも強く感じ、疎外感や空虚感などをリアルなまでに真実を歌っているだけで、現実から目をそらさずにありのままを歌っているだけに過ぎない。現実の真実が見えてしまうからこそ、気付かなくても良いものまで気付いてしまうからこそ味わう苦しみというものもある。イアンは誰よりも苦しみを多く持ってしまう人間であった事は間違いないと思う。
イアンはてんかんも煩っていた。管理人の高校の時の同級生にも、てんかんを持ってる奴がいたのだが、いきなり目の前で倒れて、白目を向いて泡を吹き出したりするもんだからビックリする。だからこのてんかんの発作の恐怖というのも、イアンにとってものすごく大きいと思うし絶望感を増幅させたのではないかと予想出来る。 イアンは感受性が強いがゆえに、人一倍いろんな事を感じ、そのたまった感情を歌にして吐き出していたと思うが、それでも吐き出しきれなくなり結局は首吊り自殺にまで至った。「希望など最初からない」と考えるイアン。ドラッグやアルコールなどで身を崩して自殺してしまったアーティストって事じゃないだけに、これほど痛々しく悲しみに満ちたアーティストってのはそういない。イアンは自殺した時にこう書き残している。

『今、この瞬間でさえも、初めから死んでれば良かったと思う。もうやっていけない。』

生まれてきた事を後悔し、生きてる事自体が苦痛であり、自分自身の存在すら否定している事が、この一言でわかる。イアン・カーティス。管理人がこの名前を忘れる事は一生ないだろう。

アーティスト紹介でもJOY DIVISION掲載しています。


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